狭心症
狭心症とは、心臓を栄養する血管(冠動脈)が狭くなることで心臓の血流が低下し胸の痛みや圧迫感を起こす状態です。
狭心症には動脈硬化により労作時に起こる労作性狭心症と、夜間入眠時や明け方に起こる安静時狭心症があります。
労作性狭心症(動脈硬化性狭心症)は散歩などの最中に胸が苦しくなり、安静にすることで改善する病気です。
安静狭心症(冠攣縮性狭心症)は夜間や明け方に突然胸痛が起こり、数分で改善する病気です。
これらの症状は、身体を動かしたりストレスを感じたりすると強く現れることがあります。
労作性の狭心症は、通常、動脈硬化によって引き起こされます。
高血圧や高脂血症、喫煙、糖尿病などのリスク因子が病気を進行させることがわかっています。
一方、安静時の狭心症は血管の内皮障害により引き起こされます。
こちらは喫煙が大きな影響を及ぼすことがわかっています。
狭心症の診断として、問診や心電図、血液検査、負荷試験、冠動脈造影などが行われます。
当院では体力や足腰の問題のない方であればトレッドミル運動負荷試験を行い労作性狭心症の有無を当日診断することができます。
安静時狭心症の場合は24時間ホルター心電図で発作時の心電図を記録することで診断が可能です。
治療法としては労作性狭心症はカテーテル治療、安静時狭心症は内服治療となります。
カテーテル治療が必要な場合は近隣の病院へと紹介させていただきます。
症状やリスク要因に応じて、血圧を下げる薬やコレステロールを下げる薬、抗血小板薬などによる治療を行います。